全ての管楽器に言えますが、特にフルートは常に息が続かないかも…という不安との闘いです。
なので、ブレスコントロールが非常に大事になってきます。
どんなに、「こんな感じにココはクレッシェンドして、この音まで繋げたい」と思っても、
息が足りなければ出来ないので、皆さんブレスの時に、まるでダイソン並みに一生懸命吸います。
この時、肩が上がり、首の筋も浮き上がります。
腹式呼吸の事は、先生から皆さん色々言われていると思いますが、
頭では分かっていても、〝沢山吸わなきゃ!〟との思いからか、中々上半身の力を抜くのは難しいようです。
特に女性やまだ身体の出来ていないお子様は、難しいと思います。
少し話がそれますが、
現代人の多くが前重心になっているそうです。
パソコン、スマホで首は前傾し、
家事、育児も前屈みの動作がほとんど。
前重心になると、猫背、巻き肩になります。
猫背、巻き肩になると、胸が狭まります。
気道が狭まり、本来の自然な深い呼吸が出来ません。
話を戻します。
試しに、壁に背中、肩、頭をピッタリとくっ付けて立って見て下さい。(かかとは拳一個分位壁からはなす)
その状態でフルートを吹いて見てください。
どうでしょう。
いつもより、重心がだいぶ後ろだと思います。
譜面を見る事もあり、普段だいぶ前屈みでフルートを吹いている事が感じられると思います。
胸を開いて、肩を落として、頭頂部から糸で引っ張られてる様に意識すると、
息を吸うのがとても楽に深く出来ると思います。